ゴルフスイングのなかで右手の人差指の使い方について迷っていませんか?
右手の人差し指はクラブフェースをコントロールしたり、微妙な距離感を出すために必要になる指です。
しかし、右手を使い過ぎると、左腕の軌道を壊してしまい、右にも左にもミスがでてコントロールが定まりません。
この記事では右手の人差指のクラブの当たる位置と感覚について説明します。
1.右手人差し指といえば岡本綾子プロ
右手人差し指といえば岡本綾子プロだと私は思います。
岡本綾子プロは著書「岡本綾子ゴルフの、ほんとう。」のなかで
「微妙なタッチは、右手人差し指付け根の一点に集中しているといっていい」
と右手人差し指のことについて触れています。他にも
「インパクトの瞬間、ボールに力を伝えるテコになるのが、右手人差し指の腹の部分だと思うからです」
という一文があります。
さて私たちはこれを自分のスイングにどのように生かしていけばいいのでしょうか。
2.右手人差し指を使ったほうがいい人
これまでの経験から右手人差し指を使ったほうがいい人と使わないほうがいい人がいるようです。
右手人差し指を使ったほうがいい人
- 左利きで右スイングをしている人
- 非力な女性
- 4スタンス理論にてA1、B1の人
人差し指を使わないほうがいい人
- 左手1本で振るイメージのある人
- 腕力のある人
- 4スタンス理論でA2、B2の人
スイング中に右手の人差指に積極的に力を入れると、右手の腕力による力が使えてインパクトは強くできます。
しかし、ある程度距離の出る人になるとコントロールすることが難しくなってきます。
3.右手人差し指にクラブが当たる位置
私はゴルフを始めて2年くらい積極的に右手を使ってきました。右手1本で打っているイメージでした(現在は左手1本で打つイメージに変えました)。
ですから右手の人差指を使うとどうなるかということについては詳しいです。
右手人差し指にクラブがあたる位置についてです。
3-1.右手人差し指の第三関節の正面(付け根)
人差し指の付け根というと写真の1の第三関節のことを指すのでしょうか。
ここにはかたい関節の骨があり、グリグリとしています。ここをグリップに押し当ててクラブを感じます。
第三関節の骨をグリップにあてる感じですね。
私は1~2年この位置にグリップを当ててスイングをしていました。
確かに右手でクラブをコントロールしやすいのですが、逆に右手を使い過ぎるようで、どうやら違うのでは思うようになりました。
利点
- クラブフェースを右手でコントロールしやすい。
- インパクトの直前でもフェースコントロールできる。
- ドライバーがよく打てる
欠点
- 右手を使い過ぎてしまう。
- わずかな右手のぶれが大きな方向性のミスにつながりやすい。
岡本綾子プロいわく、右手人差し指にできるマメについては
「同じ人差し指でも、もっと根元に近い内側にマメができる人は、ボールをたたく瞬間にグリップがズレているのではないかしら。」
とも言っているので、私が使っていた部分が根元に近い内側なのかもしれません。
人指し指の付け根とはどこなのかご本人に直接聞いてみたいですね。
3-2.第二関節から第三関節の間
もうひとつ、人差し指の第二関節から第三関節の間です。
ひとつ前の写真の2の部分です。ここにクラブがあたります。
この写真のようにクラブが落ちようとする重さを、左手の小指球や小指、薬指、中指あたりを力点として、右手人差し指の第二関節から第三関節の間を支点として支えます。
利点
- ヘッドが走りやすい
- ハンドファーストに打ちやすい
- タメの効いたスイングになる
- 手首の力を抜きやすい
欠点
- スイングを途中で遅めるとタメが一気にほどけてダフる
いま私はこちらの握り方ですが、人差し指に関してはほとんど無意識になっています。このように使われるというイメージです。
4.右手の人差指・手首の力感
フルスイングにおいては右手の人差指や右手首は無意識のうちに使われます。
特に右利きの人にとっては力でコントロールしようと思わないほうがスイングの安定性が高まります。アドレスしたときに右手の人差指や右手首はそっと添えるだけの力加減でもインパクトでは十分に必要な力が入ります。形はその結果生まれてくるものです。
5.アプローチのときの右手人差し指
アプローチのときに右手人差し指を使うことで繊細な距離感を出すことができます。
ハンドファーストにおいたクラブを右手の人差し指と親指を意識してグリップします。右ひじのクッション性を生かしてスイングします。
左腕で距離感を出せる人もいますがはじめは右手で距離感を出すほうが簡単でしょう。
右手で数メートルはなれたゴミ箱に紙くずをふんわりと投げ入れるのには右手の感覚が使われます。
まとめ
右手の人差指の使い方について説明しました。
右手人差し指の感覚やグリップが当たる位置について試してみてください。
特に上体がまだやわらかい人の右手の使い過ぎはミスが出やすいので、左手をメインとした打ち方がおすすめです。