10mのロングパットは入らないにしても4~5mのパットが入るようになるとスコアが3~4打は縮まります。
グリーンでボールがどちらに転がるか分からなくなってしまう時がありますが、この方法でラインを読むと周りの景色に惑わされずに入るラインを見つけることができます。
入るラインを見つける手順を紹介します。
1.入るラインを見つける手順
私は実際にこのラインを見つける手順を行うようにしてから、パットがぐっと入るようになりました。
一度試してみてください。
1-1.ボールから少し離れて真下を見る
ボールの後ろで少し離れて真下を見ます。立っていても座っていてもいいです。きっちり顔が地面と水平になるように傾けます。ちょっと下を見るだけではだめです。顔を水平にまですることで三半規管内のリンパ液が流れて平衡感覚がリセットされます。
1-2.グリーン面を凝視する
目でグリーン面を凝視してどちらに傾いているかを見ます。真下を向いたまま、視界に入ってくるわずかな高低差を目だけで捉えます。
上級者になったら合わせて芝目も見るようにします。
画像では「右上が低くなっていると感じた」と想定してください。
これで現在いる位置の傾斜がわかります。
これらの作業をすることによって三半規管の錯覚がリセットされ、さらに目と脳の処理レベルが一時的に上がります。周り景色から受ける錯覚のない状態で目の前のラインを見ることができる状態になっています。
1-3.傾斜をみる
このタイミングで傾斜を見ます。いつもよりもはっきりと傾斜がわかるはずです。
ぼんやりとしていた視界がすっきりとしてグリーン面の傾斜やうねりが見えてきます。
先になんとなく見ていた傾斜と三半規管がリセットされた状態では傾斜が違って見えることがあります。
1-4.反対側から傾斜を見る
カップの反対側に歩いていき、カップ付近の傾斜を見ます。
1-5.A地点を探す
カップから1~2mほど離れた傾斜の低い方から、赤線のように「そこからなら、こんな感じでカップに入ってくるな~」とイメージできるA地点を探します。
傾斜の高い方から見てもこのA地点は探せませんから、わずかな傾斜でも必ず低い方から見るようにしてください。(他人のラインは踏まないように注意してください)
このA地点を見つける位置に移動することができれば、簡単にA地点からカップまでのイメージが出せます。
ここがすごく大切です。
1-6.目印を覚える
A地点の目印としてディボット跡や島のようになった芝の色の変化を見つけます。
ぴったりの目印がないときは、あのディボット跡の10cmくらい右とかでもいいです。
その目印を見失わないように、振りむきながらボールの後ろまで移動して、ボールラインを目印に向けてボールをセットします。
1-7.距離を合わせてパットする
A地点まではまっすぐ打つようにします。A地点をボールが通過すれば、カップインします。
A地点までにボールの勢いが無くなる距離があるときには、さらにもう少し外側にラインを設定します。
2.足裏で傾斜を感じる
目で見てもどちらに曲がるかわからい場合は足裏で判断する方法もあります。
ラインの中ほどで両足を自然と開いて、ラインをまたいで立ちます。
どちらの足裏により加重があるかを感じ取ります。
右足に加重を感じればスライスライン、左足に感じればフックラインです。
3.構えた時に違和感がある
ラインを読んでからパットを打とうと思って構えてみると、ボールラインとカップの位置とで違和感を感じることがあります。
「このまま打っても入らなそうだな」と感じたら、アドレスからやり直してフェース面を感じたままに少しずらしてみましょう。その結果、入ることもあるし、入らないこともあるのですが、構えたときに感じる感性は大切にしていいと思います。
ここで紹介したラインの読み方ではあまりこういったことは起きないのですが、やはり違和感のあることがあります。パットではそういった感覚を大切にしていきましょう。
次の記事ではこの違和感を正す方法を紹介しています。
4.ボールの重心ラインを見つける
ラインも打ち出しもあっているのにボールが途中で曲がる気がすることがあります。
もしかしたらそれはボールの重心が中心からずれているから起きる現象かもしれません。
ボールの重心が中心より0.1mmずれていると、4mのパッティングではカップ1つ分曲がります。
まとめ
4~5mのパットが入るようになるラインの読み方を紹介しました。
いままで錯覚にてパットが入らなかった人はいっきに3~4打は縮まると思います。
あとは真っすぐ打ちだせるようにストロークの練習を積んでください。
パターのフォームについてはこちらで紹介しています。
寄せワンを増やすには「上りのストレートパットしか打たない」と決めることも大切です。この記事のテクニックと合わせればパット数がかなり減ってきます。