緊張した場面で手が震えてパターが入らないのは、手の感覚に頼り過ぎているからかもしれません。
そんなときは胸骨を意識したストロークにすることをオススメします。
胸骨はあばら骨や周りを大きな筋肉で支えられているのでいい意味で鈍感でほとんど動かない骨です。この骨を意識して動かすとプレッシャーがあるときでも体が良く動き、たとえ手が震えていてもいつもと同じように打つことができます。
1.胸骨とは
胸骨とは胸の中心にあるあばら骨が前で合わさったところにあります。
長さは鎖骨の下からみぞおちまでです。
2.胸骨を意識したパターストロークの方法
- 胸の正面でグリップします。胸骨と左手のグリップを意識でリンクさせます。
- テークバックで胸骨を右に向けます。このとき左手のグリップは胸骨の正面から動きません。
- ストロークもただ胸骨を左へ向けるだけです。左手のグリップは常に胸骨の前にあります。
胸骨を右に向け、左に向けるだけなのでスイングとしてとてもシンプルです。
このシンプルさが緊張した場面でもストロークできる理由です。
左手のグリップは親指と中指で前後からグリップをしっかり挟むようにしてフェースの感覚を出します。
距離感はすべてを振り幅で決めるのではありません。ある程度の振り幅は決めますが、それよりも胸骨を向かせる速さや強さ、勢いなどの感覚の方を優先します。
ボールの位置はボールとフェース面が合わさるところが体の中心になります。
3.胸骨を意識したストロークがプレッシャーに強い理由
胸を右に向けたり、左に向けたりする動きは日常でも普通にある動きで意識しなくてもスムーズに動かすことができます。胸骨は鎖骨とつながっており、鎖骨は肩につながっているので胸骨を動かすことで自然な力感で肩もスムーズに動きます。
また腕のどこかに強い力を入れる必要がないので、ストロークの再現性が高いです。手が震えるような場面でもグリップさえしっかり握れていればフェース面がずれることはありません。
4.どんなタイプが向いているか?
このストローク方法に向いているタイプ、向かないタイプをピックアップしました。
胸骨を意識したストロークが合うタイプ
- 胸をボールに近付けると打ちやすいタイプ
- 距離感をストロークの強弱で打ち分けるタイプ
- 胸の正面でボールを打つタイプ
胸骨を意識したストロークが向かないタイプ
- 距離感を振り幅で打ち分けるタイプ
- ハンドファーストにするタイプ
- 腕の感覚のみで打ちたいタイプ
まとめ
胸骨を意識したストロークを覚えると、緊張した場面でもボールのブレが少なくなります。私はこのパットの打ち方に換えてからショートパットのミスが減り、ミドルパットの距離感も合うようになりました。
ここぞというときのパットが決められるように、練習してみてください。
もうひとつ重要なポイントとしてパターの転がりをよくしたいなら縦の芯を見つけようもご覧ください。