ベント芝のグリーンに芝目ってあるのでしょうか。
またその芝目を読んでパッティングしたほうが、入る確率は上がるのでしょうか?
たとえ芝目が読めたとしても百発百中でパットが入るわけではありませんが、より良いパットができるのだと思います。
ここでは私が試してみたグリーンの芝目を読む方法について紹介します。
1.ベント芝は芝目が弱い
ベント芝のグリーンは芝目が弱く、高麗芝のグリーンに比べて傾斜が読めればそれほど芝目を気にしなくてもいいと言われます。
だいたいどのゴルフ場へいってもベント芝なので、そこまで芝目を気にしなくてもいいのかもしれません。
私は特にはじめていくコースではあまり芝目まで読む余裕もないので、傾斜だけを見ています。
コースに慣れてくると、あのホールは芝目が強いとか変な切れ方をするというのが経験や同伴者の声からわかってきますから、その時に微調整を加えるくらいです。
2.傾斜と芝目
ベント芝のグリーンにおいて傾斜に与える芝目の影響はどれくらいなのでしょうか。
これについてはっきりと書いてあるものを見たことがありません。芝目の向きや芝の強さ、傾斜の角度、カップまでの距離、または天候などによってまったく変わってくるもので、経験より他にはっきりと言えないものなのでしょう。
2-1.左右は3~4割、上下は1~2割
私は芝目が左右のラインに関わるときは目標に向かって3割増、3割引きで、上り下りに関わるときは1割増、1割引きくらいのイメージで打ちだすようにしています。その場で多少増減させます。
左右に関わるときはスパットに対して3~4割調整します。真っすぐより10cmずらして打つのなら13cmくらい余計に読んだり、マイナスして読んだりします。上下に関わるときは仮想カップまでの距離感に1~2割増減させます。
これもやってみて、実際の転がりを確かめてみる、という感じのことが多いです。
3.芝目の読み方5つ
私が行っている芝目の読み方を紹介します。
3-1.カップの縁の角で読む
画像出典:http://www.iwaharagolf.com/meister/
カップの上から覗き込んで、縁の角がスパッとキレイに切れている方から、ボロボロしていたり、枯れている方へ向かって順目です。この写真では写真の上から下に向かって順目です。
ただこのようにハッキリとわかるカップは少ないように思います。
3-2.濃淡で読む
グリーン面を見て、白っぽく光って見えたら順目、黒っぽく見えたら逆目です。
グリーンの中ほどでグリーン面の色を見て、その場で振りかえって反対側のグリーン面の色と見比べます。
順目では芝の葉が光を反射して白く見え、逆目では反射が少なく暗く見えます。
私はこの方法がいちばん分かりやすいです。
3-3.グリーンカラーで読む
グリーンのエッジはカラーとも呼ばれます。
この芝はグリーンと同じ芝の種類で、グリーンよりも長めにカットされています。
ですからこの芝の寝具合である程度方向がわかります。
とくにカップがグリーンの端に切られている時に一番近いエッジを見るのが有効です。
3-4.山で読む
近くの大きな山の裾野につくられているコースでは、その山の山頂方向から下に向かって順目になります。
山岳コースでは近くの高いところから、谷方向に向かって順目になります。
川を越えるホールなどでは、造成された川でなければ川の流れに沿うように芝目があったりします。
写真はしぶかわカントリーですが、近くの浅間山(水沢山)を背にして順目になります。
グーグルアースを使ったこの方法でも芝目の向きを推察することができます。
3-5.顔を近づけてみる
分かりやすいところではグリーン面に顔を近づけて見ると、芝の方向がなんとなく一定の方向に向いているように見えるところもあります。
同じグリーンの上でもわかるところとわからないところがあります。
4.芝目のあるホールとないホール
1つのコース内においても芝目の強いホールとほとんど気にならないホールがあります。
コース設計の意図としてこうなっているのかと思います。
山からの傾斜によって芝目があり、思ったように切れなかったり、切れすぎたりするのも面白いです。
まとめ
ベント芝のグリーンは芝目が弱く、必ず読まなければいけないというものでもないと思います。芝目を気にすると大事な傾斜を見逃しがちです。
よりハイクオリティなゴルフをするために、通らなければいけない道かもしれません。
傾斜と芝目を読みきって、パットを決められたら気持ちいいですね。