ロリー・マキロイ選手の動画を見ていて「あれ右手がウィークグリップ?」と思ったのでいろいろと調べてみました。
調べていくとタイガーもマキロイもイ・ボミも左手はストロングで右手がスクエアに握っています。
気になったので掘り下げてみます。
1.ドライバーの重心距離が長→中へ変化している
出典:http://www.alba.co.jp/image/magazines/albatross_view/625/kanto.pdf
アルバの記事によれば
- パーシモン時代(左ウィーク+右ウィーク)
パーシモンの時代はドライバーの重心距離が短く、球がつかまりやすかったので左手、右手ともにウィークに握ってインパクトぎりぎりでフェースを閉じる打ち方で飛ばしていた。 - 2000年代~大型ヘッド時代(左フック+右フック)
2000年以降の大型ヘッド時代は左手、右手ともにフックで握り、ローテーションを少なくしてシャットフェースで振る。これはヘッドの大型化にともなって重心距離が長くつかまりが悪くなったためだそう。 - 最新ドライバー(左フック+右スクエア)
現在の最新のドライバーは重心距離が中くらいまでになってきており、左手はフックでフェースの開き過ぎを抑え、右手は手のひらが飛球線方向を向くスクエアでプレーンを保つ打ち方がいい、
とのこと。時代は左手フックで右手スクエアのようです。
2.マキロイのスイング
参考:GDO マキロイのスイング
マキロイも左手はフックグリップですが、右手はウィークっぽく見えるくらいスクエアグリップです。右手のV字が左肩を指しているようにも見えます。ボール位置もすごく前方に感じます。足幅が広いから左かかとの前に見えますが、上体と比べれば左肩よりもさらに前にボールがあります。
3.イ・ボミが左手フック+右手スクエアにする理由
イ・ボミ選手は著書「ゴルフ賞金女王 イ・ボミのおしえ」のなかで「左手はボールをつかまえるためにフックに握り、右手は右肩を下げ過ぎないようにスクエアで握っている」と言っています。
理由や感覚は選手ごとに異なるようですが、現在のトッププロが多く使うのが左手はフックグリップ、右手はスクエアグリップです。
4.右手フックと右手スクエアの比較
左手はフックに握っているときに、右手をフックに握った場合とスクエアに握った場合を比較してみます。
右手フック | 右手スクエア | |
右肩 | 右肩が下がる | 右肩が前に出る |
ローテーション | 少ない | やや多い |
右手がフックの場合は手のひらを下から沿えるので右肩が下がりやすく、スクエアの場合は横から飛球線方向に添えて、肘を伸ばせが右腕のほうが前に出ます。
ローテーションはフックの方が少なく、スクエアにするとやや多くなります。右手をウィークにすればするほどローテーションは増えます。
5.左手フック+右手フックはもう古いのか?
もちろん両手ともフックに握るのが古いというわけではなく、スイングに合ったグリップを採用するということです。
私も以前は自然と左手をフック、右手をスクエアに握っていたのだけれど、最近、ずっと両手ともフックの握り方にチャレンジしています。
しっくりきてスイングしやすいグリップを見つけ出すことでゴルフに安定性がでてきます。
まとめ
左手をフックグリップで握ったときに、同じく右手をフックグリップするのではなく、右手はスクエアグリップにするという方法があります。最新のクラブではこの方法でも打てるので、試してみる価値はあると思います。