せっかくゴルフをするのだったら、プロみたいなかっこいいスイングで、周囲から羨望のまなざしを受けたいものです。
プロのようなスイングはどうやったらできるのか、まずは知識とそのためのクラブを手に入れる準備をします。
この記事では管理人のかんたろう(ゴルフ39歳ではじめて4年でベストスコア79)を実験台として成功と失敗の原因を紹介しながら、遠回りをせずに出来るだけ最短でプロ並み(できれば)のスイングを手に入れる方法を紹介します。悩みながら実践している初級者の方に向けた内容です。
1. ライ角調整したクラブでないと無理
一番はじめにしなくてはいけないのは、あなたに合ったゴルフクラブを手に入れることです。
市販されているクラブは日本人男子の平均身長である167cmの方を対象にライ角が設定されています。
ライ角がすべてを決める
ライ角とはクラブの傾きのことで、背の高い人、低い人、腕の長さでちょうどいいライ角が違います。
あなたが体に合っていないクラブを使っているとしたら、ある程度までは上達しますが、周囲が驚くほど上手くはなれません。1度ライ角が違っても大きな影響があります。
クラブは何年も使い続けることが多いので、ここを間違えると最短での上達ができなくなります。
私もそのひとりでした。
左の画像はライ角の合っているクラブ、右の画像はライ角の合っていないクラブを使っていたときのものです。
左側はすっと立てているのに、右側はひざや腰が曲がり過ぎてまっすぐ飛ばなそうです。
ゴルフクラブを購入したら必ずライ角調整する
これからゴルフクラブを購入する場合は、次のようにしてください。
新品を購入するとき
- フィッティングを受けて購入
- 販売店でライ角調整をしてもらう
中古店で購入するとき
- 必ず試打する
- ライ角が調整できるものを購入
- ライ角調整できる販売店でライ角調整
ライ角調整をするにはPINGかミズノの公認フィッターのいるお店がおススメです。
他のメーカーのクラブでもライ角調整してもらえます。
私はPINGの公認フィッターのいるお店でライ角調整をしてもらいました。身長と手首から床までの長さからあなたに合うライ角にしてもらえます。フィッティング料3,000円、ライ角調整は1本500円でした。
ライ角の調整できるクラブは軟鉄鍛造(なんてつたんぞう)という方法で作られたフォージドと呼ばれるアイアンです。鉄なので曲げることができるのです。
ステンレスなど固い素材のものは鋳造(ちゅうぞう)という方法で作られますが、こちらは曲げられずにライ角調整はできません。
一部には鋳造品でも曲げられるものもがありますから、購入するときに確認してください。
2.ライ角が合っていればアドレスは導かれる
ライ角があなたに合っていればクラブがあなたのアドレスを導いてくれます。
「腰を30度曲げて」とか、「膝の曲げ具合は」とかは考える必要がありません。
アドレスの手順
- クラブの底を地面に平らにつけます。
- シャフトの傾きを維持させたまま、左腕をだらんと垂らし、左股関節の前でクラブを握ります。
- 右手を左手よりも5~10cm下に下げます。
すると勝手に胸の起き具合や腰からの前傾、ひざの感じも決まります。
3.グリップももう決まっている
すでにライ角とアドレスが出来ているので、それに見合ったグリップを探し出します。
アドレスするときに左腕を脱力して垂らしますが、このときに自然とできた腕の向きで、左手の親指の置きやすい位置はほぼ決まっています。
左手グリップの探し方
- 今までの手順の正しいアドレスをして、左腕を自然と垂らします。
- グリップを真後ろから見た赤い角度のなかで、置きやすいところに左手の親指を置きます。
- クラブと手との隙間をできるだけ作らず、しっかりと握ってください。
- ボールを打ちながら1mmずつ親指をずらしていきます。
どこかしっくりきて打ちやすい角度が見つかるので、それがあなたの左手のグリップです。
親指が左へ行くほどスクエアグリップ、右へ行くほどストロンググリップと呼ばれます。
インターロッキング、オーバーラッピングかはどちらでもかまいません。
右手のグリップの仕方
右手は左手のグリップが決まってから沿えるようにします。
いったん右手を左手より下げてからグリップします。右手の沿える位置もとても大切なので、左手と同じように1mmずつずらしながら、力を込めなくてもボールが飛んでいく位置を探します。
- 右手を左手より5~10cm下に下げる。
- 右手中指と薬指の先の方でグリップを引っかけます。
- 右手の母指球と小指球の間にできる凹が左手の親指を包むようになります。
- ボールを打ちながら1mmずつずらしてまっすぐ飛ぶところを見つけます。
右利きの人は右手の力が強くて、右手でクラブを操作しようとし過ぎますから、ライ角の決まっている左手1本を信じて右手は添えているだけにします。
4.左股関節とグリップとボールとの距離感
プロのようなスイングをするために、左股関節とグリップとボールとの距離感がとても大切です。
ボールと体の関係性を変えないでアドレスする方法
- フェースをボールの後ろにセットし、左股関節の前でグリップします。
- グリップと股関節のつながりは維持したまま、左足を斜めうしろへ開きます。
- 右足を斜め後ろへ開きます。
この手順をスイングするたびに行うことで、左股関節とグリップとボールとの距離感を損なわないアドレスができます。
5.あとは振るだけ
ここまでの手順が正しくできているとあとはボールを打つだけです。
何度もスイングしていくと、理想のスイングにどんどん近付いていけます。
ほとんどの人が自分の体に合わないクラブを使い続けることで上達のスピードが遅くなるばかりか、体に間違ったスイングを覚え込ませてしまいます。
プロのようなスイングにはほど遠いのです。
正しいライ角のクラブでゴルフをスタートすることで最短でプロのようなスイングを手に入れることができます。
6.動画でまとめました
「文章だけではいまいちわからないよ」という方のために、ここまでの項目を動画でまとめました。
試行錯誤したのでだいぶ良くなってきました。
でも実際に動画を撮ってみるとまだまだだなと思うところが多いです。
みなさんもぜひ自分のスイングを動画に撮って、スイングの歴史を見られるようにしましょう。
7.オススメのゴルフスイング録画アプリ
スイングを録画しておきたいのならこのアプリがいいです。
練習場の後ろの椅子などにスマホを立てかけて使えます。無料です。
8.プロのレッスン動画でためになったもの
ここからはかんたろうが見てとてもためになったティーチングプロのレッスン動画を紹介します。
藤井誠ゴルフレッスン
PGAティーチングプロアワード受賞の藤井誠さんの動画です。解説が熱くて見入ってしまいます。
左手のグリップ 【藤井誠ゴルフレッスン10】
左手のグリップの仕方の説明がとても参考になります。
クラブとつながっている感を出すことができます。
正しいコックでヘッドスピードを上げよう! 【藤井誠ゴルフレッスン15】
コックのするためのグリップの仕方を説明しています。
気持ちいいコックをするためには手のくぼみをずらすことが大切です。ストロンググリップの方はぜひ取り入れてください。
アメリカ式の基礎ならスコット・サケット氏
もう少し基礎から学びたいと思ったらおすすめはPGAツアーゴルフアカデーミーのチーフインストラクター、スコット・サケット氏のレッスンがオススメです。50分以上と長いので時間のあるときにじっくり見てみましょう。
グリップや構え方の基礎をPGA公認の方法で覚えられます。
ゴルフレッスン① グリップ・スイング基礎
プロのスイングを見てみよう
プロのキレイなスイングを見て、イメージとして頭に焼き付けます。
繰り返し見てリズムを覚えることも大切です。
イ・ボミのスイングを徹底分析!ドライバー編【プロのスイングデータから見えた!上達の近道】
2015年賞金女王のイ・ボミ選手のドライバースイングを見てみましょう。
ドライバーのフェース面がトップに位置する前から閉じ気味に入っているので、捕まったドローボールになっていることがわかります。ドライバーがスライスする人へのヒントになります。
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プロゴルファーでモデルのアンナ・ローソンがドライバーでもっとも距離が稼げるハイドローの打ち方を説明しています。
全て英語ですがユーチューブの字幕を出せばなんとなくわかります。1.ストロンググリップ 2.ボールは前に 3.クローズスタンスがポイントです。セクシー系ですが内容はいいです。
まとめ
あなたの打ったボールがグリーン方向に飛んでいき、ピタッとピンの近くに止ります。
周りから「ナイスショット!」との掛け声と羨望のまなざしを受けながら、あなたは当然ですという感じで「ありがとうございます」と応えます。それが普通になるのです。
この手順に従って練習してもらえばそんな日が来るのもそれほど先ではありません。