練習場で打っていると今のテークバックはよくできたと思う一瞬がありませんか?
なかなか再現ができないのですが、うまく右ひじがたたまれるときがあります。
そのときのボールは勢いのある玉筋になりますよね。
それをいつも再現するには右腕にあるアームローテーションのラインを探すのがマストです。
1.右手のアームローテーションラインの見つけ方
右手をすんなりとトップまで持っていくためには、骨や筋肉が無理のない形で折りたたまれなくてはなりません。無意識のようにアームローテーションできるラインを探す必要があります。
ここでは私の場合のラインを紹介しますので、まず試していただき、そこから微調整してください。
まず次の3点を通る1本のラインをイメージします。
- スタート 右手薬指の先端
- 中間地点 右ひじの頭のとなり(尺骨側)
- ゴール 上腕の中身を通って右脇
右手の薬指の先端から薬指の骨を通って前腕のなかを通ります。
右ひじの頂点と、となり骨との間が中間地点です。ここから上腕のなかを通って右の脇の下まで行きます。
右ひじの部分はわかりにくいかと思うので、写真で説明します。
右ひじを内側から見たときの写真です。ひじの頂点の骨と3cmくらいとなりにもうひとつのぐりぐりした骨があります。その2つの骨の間を通ります。骨格的にはここが尺骨の終わりになります。
図は実際の骨格とは違うのですが、このイメージが分かりやすいと思います。
ラインは皮膚の表面ではなく、内側にあるとイメージしてください。
ゴールは右の脇の下です。
脇の下の近くには広背筋、上腕三頭筋、大胸筋、三角筋、大円筋などの筋肉がありますが、どれかの筋肉につながっているというイメージは持つ必要はありません。
2.尺骨神経の通り道と一緒
実はこのラインは小指・薬指から脇の下まで続く尺骨神経の通り道とほぼ一緒です。
ですから、頭と体がちぐはぐにならずイメージが出しやすいのだと思います。
テークバックではこのラインを軸として回転させていきます。
「回転させる」と意識しすぎる腕を回しすぎてしまうので、ただこのラインがあることをイメージするだけでもいいと思います。
右手のグリップは薬指の意識が高くなります。
2-1.アームローテーションラインのテンション
ラインは電柱と電柱の間に引かれた電線のように、それ自体はしなやかですが、ある程度のテンションがかかっています。アドレスの段階でこのテンションの加減も強めたり弱めたりしてちょうどいいところを探してください。
2-2.大まかなアームローテーションライン
これまでの方法でイメージが湧かなかった場合には、ラインの範囲を大きくしてみる方法があります。
右腕は腕の半分から下側をラインとして、左腕は半分から上をラインとします。これくらいおおらかなイメージのほうがうまくいくことがあります。
3.ダウンスイングでは左手のアームローテーションを使う
テークバックは右手のアームローテーションラインで回していきますが、ダウンスイングでは右手のラインは意識しません。左手のアームローテーションラインに沿ってダウンスイングしていきます。
またある程度感覚として右手のアームローテーションラインがつかめたら、右手側は無意識として左手のアームローテーションラインに集中するようにします。
左手のアームローテーションラインについては
を合わせてご覧いただき、左右セットで試してください。
まとめ
右手の薬指から脇の下へのアームローテーションラインでテークバックする方法をご紹介しました。正しいアームローテーションができると5番アイアンも簡単に打てるようになります。ぜひ取り入れて調整してみてください。