ゴルフでは昨日と今日のスイングがまったく違うことがありますが、その原因のひとつが前傾姿勢の角度です。
腰やお腹、足などの筋肉の柔軟性や疲労度によって前傾が深い日と浅い日があるので、スイングの軸が一定しなくなります。
あなたに合った前傾姿勢はどうなのか知るととともに毎回同じ角度でポスチャーを取れるようにしましょう。
1.あなたに合った前傾姿勢の確かめ方
あなたに合った前傾姿勢をあなただけで判断するのは難しいです。
レッスンプロに診てもらうのが一番いいです。
自分では正しいと思っていても、他の人から見たら少し前傾が浅いというのはよくあります。
自分で確認したいときは一度動画に撮ってみてみましょう。
オススメはこのアプリです。
このアプリでは色分けしたラインを引くことが出来るので、首の付け根から骨盤、膝、足首、肩、手首のラインをチェックします。
写真は管理人かんたろうのアドレスをKiZuKiで撮ったものです。
左は最近のもの、右は7カ月前のものです。
右の写真はひざを深く曲げ過ぎていて、腕が内側に入り過ぎています。
フラットなライ角のアイアンを使っていたというのも原因のひとつです。
まっすぐ飛ばなそうな雰囲気があります。
左の写真はひざがちょうどよく曲がっていますが、本人の感覚としてひざはほとんど真っすぐです。
少し無理して前傾をつくっている感もはじめはありました。
実際の姿勢と本人の感覚の違いが自分だけではわからないのです。
アプリで記録を取りながら、チェックしていきましょう。
特に調子がいいときの構えは記録しておいたほうがいいです。
2.腕の通り道がある
アプリで確認しながらも、微調整はやはり本人の感覚でしかできません。
感覚で調べるためには、まず「腕の通り道がある」という感覚を知る必要があります。
別のいい方をすると「ふところが深い」ともいえると思います。
前傾の深さや膝の曲げ方を少しずつ変えてみて、ボールを打ってみます。
私の場合は肩の真下を腕が通りぬけていく感じがあるときが調子いいです。
振り子を振ったように真っすぐ振れて、ボールも真っすぐ飛びます。
頭の位置が1cmずれただけでもかなりの違和感があります。
頭を前に出したり、後ろにしたりして自分のベストポジションを探します。
3.前傾はライ角に依存する
前傾の角度はアイアンのライ角やシャフト長によってほぼ決まってきます。
それでも体の重心や構え方の癖によって、若干の後傾になったり、ひざの曲げ過ぎは起こりますので常にチェックする必要があります。
前傾の確認はゴルフシューズをはいて行う方がいいです。
アイアンのライ角については次の記事で説明しています。
4.正しい前傾をキープする方法
正しい前傾を毎日機械的にキープさせる方法はないと思います。
あくまで自分の感覚になってしまうので、わずかずつずれていきます。そこがゴルフスイングの難しいところです。
そのなかでも「物理的な測り」として使えるのがアイアンのライ角です。
正しいライ角のアイアンを地面と平らにソールして、そこからのシャフトの角度を変えないでグリップすることである程度一定のグリップポジションを取ることができます。
そこから逆算でアドレスすれば大きな違いは出来なくなります。
アドレスの仕方については以下の記事にてまとめていますので参照してください。
前傾が浅すぎる人の対策
- 後傾になりやすい人はボールを真上から覗き込む
- 膝を曲げ過ぎない
- フラット過ぎるアイアンを使わない
- 腕の通り道を作るイメージを持つ
- お腹側の筋肉を柔軟に保つ
前傾が深すぎる人の対策
- 棒立ちのイメージをする
- お尻を出し過ぎない
- 腰を曲げないで、足の付け根から骨盤を前傾させる
- フラット過ぎるアイアンを使わない
- 背中側の筋肉を柔軟に保つ
人間の感覚に頼る部分なので、こまめにチェックして微調整を心がけます。
まとめ
ゴルフスイングにおいて前傾の角度はとても重要です。
しかし、当たり前すぎて気に止めなくなってしまうことがあるので、常にチェックするクセをつけましょう。スイングに悩んでいれば前傾の角度を再考してみましょう。