プロが打つようなピタッと止まるバンカーショットはどうやったら打てるのでしょうか。
バンカーは砂の入り具合や傾斜、グリーンまでの距離などシュチエーションで打ち方を変える必要があります。
基本となる打ち方を覚えたら状況によって様々な打ち分けをします。
1.砂を確認する
バンカーに入ってしまったら、まず砂の状況を確認します。
バンカーの砂が深いかどうか、ボールの埋まり具合、あごの高さ、グリーン、ピンまでの距離をジャッジします。
砂の量の少ないバンカーは慣れてくると見た目でわかります。基本はバンカーに降りてみて、アドレスしながら足をずらして砂の固さを足の裏の感覚で感じます。掘り起こされる砂の見た目でもわかります。
砂が多くて軟らかければければエクスプロージョンショットが可能ですが、砂が少なくて固くなっているバンカーではソールが跳ね返されてトップしてしまう可能性が高いです。
1-1.砂が少なく固いバンカーの特徴
砂が少なくて固く締まったバンカーには次のような特徴があります。
- 足をずらしてもめり込まない
- ボールの転がった跡がつかない
- 雨で砂が流れた跡がある
- 前日が雨だった
- 氷点下になって凍っている
1-2.砂が多く軟らかいバンカーの特徴
コース管理のしっかりしているゴルフ場では比較的砂が多く入っている印象があります。
- 足をずらすとめり込む
- ボールの転がった跡がつく
- 目玉になりやすい
2.状況別バンカーショットの打ち方
アベレージゴルファーのバンカーショットはグリーンにオンできればよしとします。
基本の打ち方を覚えればほとんど脱出できますが、応用として状況に応じてショットのやり方を変えて理想的な玉筋を打てるようにします。
2-1.基本の打ち方
バンカーショットはフェアウェイにあるボールのようにハンドファーストで打ち込むことはしません。
バンカーショットはハンドレート気味。
グリップの位置を下げてハンドダウンに構えるのがポイントです。
そのためには足幅は開き気味、膝を曲げて腰を落とします。
2-2.スピンをかけたバンカーショット
ピンまで7ヤードほどしかなく、距離を出したくないバンカーショットのやり方です。
フェースは開いて、ボールの位置は中央よりも左足かかとに近く、ハンドダウンで構えます。砂を薄くとり、スパッと切るように打つとスピンのかかったバンカーショットになります。
2-3.あごが高いバンカーショト
あごが高いバンカーショットはボールを置く位置が左になります。
ただ左に移すだけでなく、ボールと体との距離は変えないで、足をオープンに開きながらボールに対して体を回り込むようにします。
2-4.砂の固いバンカーのでのバンカーショト
砂の固いバンカーでは右手を上から押さえつけるように使うと砂の抵抗に負けずに脱出させることができます。
2-5.距離のあるバンカーショット
遠くに飛ばす必要のある距離のあるバンカーはハンドダウンにしたのでは距離が出ません。
右足のつま先を少し開いて打つことでハーフトップを防ぐことができます。
体は開かずに、膝も深く曲げません。
2-6.フェアウェイバンカーからのバンカーショット
フェアウェイバンカーはあごが高くなくて、飛び過ぎても大丈夫な場合は「ハーフトップしてもいいや」という気持ちで打ちます。
ダフって距離が出ないほうが損なので、ハーフトップしたとしてもボールを直接クリーンに打つように心がけます。
そのためにはガードバンカーと違って足も砂に潜らせず、重心は高めです。
3.サンドウェッジのバウンスを確認しよう
いま使っているサンドウェッジのバウンスが何度か確認しましょう。
ロフトは知っていることが多いですが、バウンス角までは頭に入っていないことが多いですね。
- ロフト58度/バウンス角が14以上・・・バンカー専用です。バウンスが大きいと砂にささりにくく、ダフリ気味に入っても抜けてくれます。ソールの幅も広い場合は冬の固いバンカーには向きません。
- ロフイト56度/バウンス角8~12度・・・フェアウェイからのフルショットもでき、フェースを開いても打てるバウンス角です。
- ロフト58度/バウンス角8度以下・・・バウンス角が少ないとベアグラウンドからもボールを拾いやすいので、固いバンカーや冬のバンカーに向いています。上から打ちこんだときには砂には刺さりやすくなります。
まとめ
バンカーの砂や距離の状況に応じたバンカーショットの方法を紹介しました。
バンカーの練習はなかなかできる環境がありませんが、バンカーのある練習場に行ったり、コースに付属する練習用バンカーで打ち方を試してください。まずは状況を見極め、ジャッジしたら迷いなくスイングしてみましょう。