ベストスコアの出そうなラウンドの終わりの2-3ホールでは、スコアは数えないほうがいいと言われます。
スコアを数えてしまうと無意識のうちにプレッシャーとなってしまい、思ったようなプレーができなくなるからです。
本当にそうなるのか、どうしてそうなるのか、またそうならないための方法をお伝えします。
1.スコアを数えないほうがいいスコアが出る
ゴルフあるあるですが、ベストスコアが出そうな後半の数ホールでスコアを数えてしまい「ここをパーで上がれば」とか「ボギーでも大丈夫」とかいう状況で、ダボやトリを打ってしまいベストスコアの更新ができなかったという話は良く聞きます。
ベストスコアの出そうなラウンドの終盤やハーフの残り数ホールでスコアは数えないほうがいいのでしょうか。
私もハーフのベストが出そうとか、ラウンドのベストが出そうとかいうタイミングでスコアを数えてしまい、最後の数ホールでスコアが崩れてしまったことがあります。確かにそうなのかもと感じました。
1-1.プロでも緊張する
プロの試合でもサンデーバックナインでよい心理状態を保つのが難しかったり、優勝争いの最後の数ホールはアドレナリンが出てボールがいつもより飛ぶようになるという話を聞きます。
本年の日本人最高位の笠りつ子プロも最後までスコアボードを見ないでプレーすることで有名です。
プロでも心理面がプレーに大きく影響を与えていることは間違いのないことだと思います。
アマチュアでもベストスコアが更新できると思えば心と体に影響が出てしまってもまったく不思議ではないのです。
プロの場合は自らのスコアを数えないということはないと思いますが、プレッシャーがある場面では体が反応してしまうのは普通のことなのだと思います。プロは緊張した場面で自らがどうなるのか、どう対処していけばいいのかなどを場数を踏んで知っているのだと思います。
2.ベストスコアが出るとき
私がベストスコアを出したときはすごく回りやすい同伴者と2バックで回っているときです。
途中で足し算を勘違いしており、ベストは出ないなと思っていました。ですからあまりプレッシャーに感じず、これからしっかり集中していけばいいやとパーを積み重ねていきました。
相手も気遣ってスコアのことは触れずにいてくれました。
2-1.ベストスコアが出るときの心理状況
その時の心理状況は
- スコアのことはあまり気にせずどうしたらバーディ、パーが取れるか考える
- 目の前の一打一打にクラブの感覚を集中している
- 今日のスイングだとあまり大きなミスはないと安心できる
- 長いパットが入ってラッキーだな
みたいな感じだったと思います。
目の前のことに集中していて、適度なリラックスとわずかな緊張感、今日はよく出来そうだなという安心感があったと思います。
「パーを取らなければならない」という、心に枠をはめることはなかったと思います。
2-2.動物的な感覚
いいスコアかどうかは人が後から作ったゴルフのルールで、目の前のボールを打ったり、カップに沈めるのはもっと動物的なことなのかと感じます。
ベストスコアを出したいという大脳が小脳の邪魔をするのではと思いました。
良いスコアがでるときは決まって体操によって良く体がほぐれていて、肩甲骨、股関節が良く動いて体の中心軸が無意識でも出ているときです。
2-3.ベストスコアが出そうな時は
ベストスコアが出そうな時は、スコアの足し算をしないというのがプレッシャーを感じないいい方法です。
すでにその日は調子がいいはずなので、目の前の一打に対して動物的な感覚を持つようにします。
あまり特別な意識を持たないように心がけて、いつも通りのプレーを行います。そのためのルーティーンは必ず守るようにしましょう。
2-4.スコアカードを汚く書く
スコアカードに数字を記入するときに、カートに揺られながらわざと汚く書くのも足し算をしにくくするひとつの方法です。またはスコアカードの書いた部分には目線を送らないようにして、足し算をしないようにします。
3.ベストスコアはまぐれなのか?
ゴルフを数年やっているとベストスコアを出してもそれよりも20打近く打ってしまうこともあり、あれはまぐれなのかなと思ったりします。しかしそれはれっきとした実力と思っていいと思います。まったくのまぐれだけでいいスコアは出ませんからね。
ただその日の風やピン位置、運や同伴者との相性などによってもゴルフは大きく変わってくるものです。
平均スコアのマイナス10打がベストスコアで、プラス10打くらいまでは普通に打つものだと言われます。それくらいスコアに幅があるものだと思えればゴルフで落ち込むことも少なくなります。
4.ベストスコアが出そうな同伴者への気遣い
良く知っている同伴者であればベストスコアを知っているはずですから、ベストスコアが出そうな時はこちらからスコアには触れないようにしましょう。
ホールのどちらがOBとか、スイングのことなども触れません。
クラブの話題など物に関する話題がいいです。集中を妨げないようにしてあげます。
ベストスコアが出たと申告されたら「おめでとうございます」の言葉を送りましょう。
ベストスコアが出たときは「おかげさまで」の言葉を忘れないようにします。
まとめ
ベストスコアが出るときの心のあり方を書いてみました。
ベストスコアが出た時にどんな気持ちだったかを覚えておくことで、その後のプレーにプラスになっていきます。