ゴルフは覚えなくてはいけないルールや独特のマナーがあり、これを知らないと恥をかいたり、他人に迷惑をかけてしまうことがあります。
私もはじめてゴルフ場デビューをしたときは、右も左もわからず先輩に教えてもらいながら回っていましたが、いまでは年間100人以上の初対面の人とラウンドできるまでになりました。
そんな経験を生かしてまだラウンドデビューしたことのない方のために、初心者でもこれだけ知っていればコースデビューできるマナー集をつくりました。
1.ゴルフで他人に迷惑かけないために
はじめてゴルフ場にデビューするときは分からないことや、知らないことがいっぱいです。
よくゴルフを知っている仲の良い人と一緒に回るのがいいです。
初心者同士の友人だけだと気付かないことも多く、他の組に迷惑をかけていても気がつかないことがあるからです。
親や親せき、上司、友人などで気さくに話せてゴルフ経験の長い人がいいです。
一緒に回ってもらう人には、分からないことや自分で気づけないことを教えてもらうことになるので、教えてもらう謙虚さが必要です。
他の同伴者には「今日がはじめてのコースデビューなので、ご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします。間違ったところは教えてください。」とあいさつしましょう。
これくらいの低姿勢でいれば、誰でも親切に教えてくれます。
1-1.プレーファースト
はじめのころはあまり気が付きませんが、プレーを早くするのがゴルフでは最大のマナーかもしれません。プロの試合でもスロープレーに警告が出たり、罰則を受けることもあります。
すぐに打つ
自分の番がきたら1回素振りをしてすぐに打ちます。
ボールをセットしたら30秒以内に打つというのがゴルフのルールです。
初心者はどうしてもほかの人よりも余計に打つことになるので、プレーの合間を早くします。自分が原因で他のプレーヤーや他の組を待たせていれば、ゆっくり歩かないで走るようにします。
5分もボールを探さない
ボールをブッシュや林に打ちこんでしまったら捜索は5分以内というルールがあります。
初心者は1回に5分もかけていると、何度も繰り返すと数十分になってしまうため、5分もかけずになるべく早く捜索を打ち切って、ペナルティを払って次のボールを打つようにします。
スロープレーはこれ以降にプレーしてくるすべての後続の組やゴルフ場に迷惑がかかることになります。はじめのころは気がつかないのですが、これが多くの人の足を引っ張っています。しかたがない部分もあるのですけれど、このあたりを経験者にフォローしてもらいましょう。
1-2.コミュニケーション
他人がショットするときは、しゃべらないようにして物音もたてないようにします。
ゴルフの中継を見ていて、コースボランティアの人が「QUIET」の札を立てるような感じです。
ですがプレーの待ち時間やカートで移動の最中はたのしくおしゃべりしても全く問題ありません。コミュニケーションをとるところと、静かにするタイミングを覚えてください。
他人のドライバーが真っすぐ飛んだら「ナイスショット」
グリーンに乗ったら「ナイスオン」
と声をかけるのもマナーです。
グリーン上でははじめのうちは相手がパットを決めてもバーディーなのかパーなのかも分からないものです。他の方に合わせて「ナイスです」とだけ言っておきましょう。
思いやりに気付く
おそらく練習を積んでいればいくつかいいボールが打てるので、そういうときには誉めてもらえます。
シングルプレーヤーなど上手な人ほど初心者を上手く導いてあげようと気を使っています。
相手の思いやりに気がついて、それに感謝の気持ちで応えましょう。
「ナイスショット」と言われたら「ありがとうございます」と返すのが礼儀です。
失敗を多くしても人としてコミュニケーションがしっかり取れていれば問題ありません。
また上達したら行きたいなと思ってもらうことが大切です。
ここまではマナーというよりも心がけについてお話しました。
ここからはプレー中の実技的なマナーについて紹介します。
1-3.してはいけないこと
まず、これだけは絶対さけたほうがよいことです。これらのマナー違反は相手のスコアを悪くしたり、グリーンを傷める行為ですので絶対に避けたいです。
グリーン周り
- グリーン上で他人のラインを踏む(他人のボールとカップを結ぶラインを横切らないようにします。)
- パットのラインの延長線上、後方の延長線上の近くに立つ(ラインの前後に人がいると集中できません)
- グリーン上を走る(ゴルフシューズのスパイク部分で芝が痛み、パットのコースが変わってしまいます)
これらをするときっと同伴者から怒られます。
ショットするとき
- 他人がショットするときに話す(他組がショットしているときも、話していてはいけません)
- ショットする人の前方には出ない(気が散って打てなかったり、ボールが当たるなど危険です。できれば背中側の後ろに居たいです。)
- 特にティーグラウンドで、他のプレーヤーが打つときには素振りをしない(目に入るとタイミングが狂います)
- 前の組に届きそうならショットしてはいけません。初心者はセカンドショットを一番先に打つことが多いので、同伴者に確認してから打ちましょう。
他のタイミングで
- バンカーでショットしたらスイング跡と足跡をレーキを使ってならす
- 他の組にボールを打ちこんでしまったら、真っ先に謝る
- プレー中には携帯電話を使わない、鳴らさない
- 大声で騒がない
これくらいがラウンドしたてでありがちなしてはいけないことです。
1-4.できればしよう
コースデビューのテンパった状態から少し慣れてきたらすることを覚えましょう。
グリーン周り
- 全員がグリーンにのったらカップに一番近い人がピンを抜く(自分のボールをマークしたらピンを抜きます)
- ボールマークを直す(グリーンにボールが着いたところに穴が開いています。これをグリーンフォークで直します)
- パターを一番先に終えたひとがピンを持って待機し、みんながカップインし終えたら最後に挿す。
- サンドウエッジなど余ったクラブはグリーンとカートの間に置くと忘れにくいし、いちいち取りに行かなくて済む。
- グリーン近くまでカートを運転したら、みんなで使うボールを拭くタオルを持ってくる
マナー的にはこんな感じです。実際にははじめのうちは自分のプレーだけで精一杯でなかなか他人を見る余裕がありません。ゴルフのマナーに共通することは、「他人のプレーの邪魔をしない、スムーズに時間をかけないでプレーする」です。
2.服装
2-1.ゴルフ場へ行く服装
もうひとつ気になるのがゴルフ場へ行く服装です。
お値段も安めで、敷居の低いゴルフ場はあまり気にしなくてもよくなってきましたが、それでもジーパンや袖のないTシャツ、サンダル履きなどは避けなければなりません。
名門とされるところや高級なところではドレスコードとしてジャケットの着用が必要なところもあります。ゴルフ場のホームページを見て、「ジャケットの着用をお願いします」とあるところでは羽織れる上着を必ず持参します。
一緒に行く方にどんな服装で行けばいいか、ゴルフ場の格を知っているので聞いてみましょう。
2-2.ゴルフをする服装
ゴルフをする服装はGパンはNGで、襟のある服装でなくてはいけません。ポロシャツはOKです。余りにラフ過ぎる格好だとゴルフ場や他の客からクレームが入ることもあります。
長くゴルフをされている方はゴルフ用のズボンとゴルフメーカーの上着を着てきます。
スリクソンの服とかテーラーメードのセーターとか、普通は持っていませんから、購入しましょう。
ゴルフ専門店や大手のスポーツ用品店で販売されています。
最近は不思議に思わなくなってしまいましたが、ゴルフするときはゴルフメーカーのブランドの服を着ます。別にゴルフ以外のブランドの服でもかまわないのですが、なんとなくアウェー感があります(笑)
ゴルフ用の服はゴルフっぽいデザインで普段はなかなか着られないものが多いです。
シャツを入れる
シャツの裾はズボンに入れます!はじめは知らずに外に出していました。普通は出しますよね。ゴルフの場合は女子プロがスイングしたときに、おへそがちらっと見えるような短いタイプのシャツ以外はズボンの中にしまいます。覚えておいてください。
おじさんが私服でもシャツをしまうのはゴルフの影響が少なからずあると思います。
3.ゴルフに審判はいない
プロの試合では競技委員がいることはありますが、ゴルフには他のスポーツと違って審判がいません。
もちろんアマチュアのラウンドにも審判はいませんから、自らのプレーに対して、自らがジャッジを行います。ゆえに紳士のスポーツと言われるのです。
ただ初心者はルールを熟知している訳ではありませんから、わからないところは素直に同伴者やキャディに聞きましょう。
3-1.楽しくプレーしよう
はじめてラウンドするときには、120も130も140も打つのが普通です。
120付近で回れたら良いほうです。
はじめてのラウンドですから、いくつで回ったかは記念に覚えておきたいですね。
はじめは厳密にプレーできませんから、経験者の判断に従って楽しくプレーしましょう。
ただ大たたきするホールもあるのでいくつ打ったか数えられなくなります。
そんなときのために、スコアカウンターを用意しておきましょう。打ったらカチ、打ったらカチと押していきます。
スコアよりもどれだけナイスショットが打てたかを楽しみましょう。
まとめ
これまで紹介したことを実践していただければ、それほど多く他人に迷惑を掛けることはありません。細かいルールやマナーは経験を踏めば徐々に覚えていけます。
プレーファーストや感謝の心がけははじめからできることなので、心に留めて積極的にプレーしましょう。