キャロウェイのXR16ドライバーに買い替えてから数ラウンドしたので、私なりの評価をしてみたいと思います。
結論から言うと、曲がりそうで曲がらない、右も左も助けてくれるドライバーです。
XR16ドライバーは石川遼選手が国内復帰のRIZAP KBCオーガスタで復活優勝を果たしたときに使っていたドライバーです。正確にはXR16SUB ZEROという日本未発売のものだそうです。
1.XR16ドライバーのスペック
まずはXR16ドライバーのスペックから。
キャロウェイ社とボーイング社との共同開発により、空気抵抗を抑えたヘッド形状が売りのモデルです。
1-1.プロの試打
深堀圭一郎プロの試打
振りやすい。インパクト直前からクラブが走って行く。ボールが捕まりやすい。
1-2.ヘッド
- フェース素材/構造:α+βチタン / 次世代R・MOTO フェース
- ヘッド体積:460cm3
正直私にはクラブの空気抵抗ってそんなに重要なのかなという疑問があります。
「ボーイング社→飛行機→空気抵抗が少ない→よく飛ぶ」みたいなイメージが作りやすいのはわかりますが、空気抵抗が減って早く振れるということはアベレージゴルファーでは感じられないのではないでしょうか。
それよりも公式HPを見ていて、
フェースの薄肉化は前作に比べ約9gの軽量化を実現。
軽量化で得たウェイトは、慣性モーメントを高めるため、クラブヘッドに再配分しました。
高初速フェースと高慣性モーメントの組み合わせで、芯で打っても、インパクトがヒール側、トゥ側に外れても、ボール初速を高めます。
出典:http://callawaygolf.jp/mens-clubs/drivers/2016_xr_dr.html
こちらのことの方が重要に思えました。
フェース面を薄くして飛ばしを良くした分、その重さを慣性モーメントを高めるために後ろにくっつけたということだと思います。
ぶれやすいドライバーの軌道に慣性モーメントが高まったヘッドが効いていて、曲がりが抑えられている気がします。
1-3.シャフト
- クラブ長さ:45.5インチ
- シャフト(硬さ):XR (S)
- バランス:D1
- クラブ重さ:約303g
- シャフト重さ:約53g
- シャフトトルク:5.3
- シャフト調子:先中調子
私が選んだシャフトはノーマルシャフトのSです。
1-4.ロフト角・ライ角調整ができる
ロフト角とライ角が調整できます。
ヘッドとシャフトのつなぎ目をいったん外して、継ぎ手を組み直すことでロフト角とライ角が調整できます。
ロフトは+2、+1、S、-1と3段階に変更できます。私は10.5度を+1で使っているので11.5度になります。
ライ角はN(ニュートラル)とD(ドロー)が選べます。
Nは「最適な捕まり感」でスタンダード。Dは「さらにつかまった弾道」でアップライトとなります。
- ロフト角(°): 9.5 /10.5
- ライ角(°): 58.0/ 59.0
ロフト角は9.5と10.5が販売されています。
参考PDF:ロフト角&ライ角 早見表【ドライバー編】
1-5.ヘッドカバー
今まで黒っぽいヘッドカバーしか使ったことがなかったので赤と青のヘッドカバーは派手に感じます。
しかし、使っているうちに慣れてなんとも思わなくなりますね。かえって今は気にいっています。
1-6.スペック
XR16ドライバーのスペックです。
ロフト(°) | 9.5(8.5-11.5) | 10.5(9.5-12.5) |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | |
ヘッド体積 | 460cm3 | |
ライ角(°) | 58.0(アジャスタブル) | 59.0(アジャスタブル) |
シャフト別のスペックです。
シャフト(硬さ) | XR(S) | XR(SR) | XR(R) | Tour AD GP-6 (S) | Tour AD GP-5 (S) | SPEEDER Evolution II 569 (S) |
バランス | D1 | D2 | D1 | D2 | ||
クラブ重さ | 約303g | 約302g | 約298g | 約314g | 約305g | 約306g |
シャフト重さ | 約53g | 約52g | 約48g | 66g | 57g | 59.5g |
シャフトトルク | 5.3 | 5.6 | 5.9 | 3.1 | 4.3 | 4.2 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中調子 | 中調子 | 中調子 |
選べるシャフトの種類が多いので、2つに分けます。
シャフト(硬さ) | SPEEDER Evolution III 661(S) | SPEEDER Evolution III 569(S) | Diamana BF 60(S) | Diamana BF 50(S) | ATTAS PUNCH 6(S) | ATTAS PUNCH 5(S) | Tour AD TP-6(S) | Tour AD TP-5(S) |
バランス | D3 | D2 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 |
クラブ重さ | 約313g | 約305g | 約312g | 約304g | 約312g | 約307g | 約312g | 約304g |
シャフト重さ | 66.5g | 59g | 65.5g | 57.5g | 67g | 57g | 65g | 57g |
シャフトトルク | 3.7 | 4.4 | 3.9 | 4.0 | 4.0 | 5.3 | 3.2 | 4.4 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中元調子 | 中調子 |
2.XR16ドライバーを打った感じ
打感に関しては特別どうかというほど強い印象はありませんが、捕まった感じがあり良く打てます。私にはなぜかDの+1のポジションが良く当たります。
2-1.確かに曲がらない
買い替え後のしばらくの間は先のドライバーの印象も残っているので比較しやすいのかと思います。
前のドライバー(ゼクシオMP600)では曲がっただろうなという感覚でも、このドライバーでは曲がらないボールが1ラウンドに1~2球あります。
打ったあと、「あの辺からボールが曲がって行くなー」という感触でもXR16では思ったほど曲がらないことがあるのです。右も左もありました。
その結果、もっと斜面に乗ってしまいそうだったり、サイドに落ちそうだったボールが助かったということがありました。
正確に比較することはできないと思いますが、私の感覚としては確かにあったのでヘッドの慣性モーメントが効いているのではと思います。
2-2.よく飛ぶ
飛距離は先のドライバーよりも10ヤードくらい飛んでいる印象です。
強振せずに軌道がしっかりと出来ていれば少し芯がずれていても飛んでくれるドライバーだと思います。
2-3.追記
その後、スイングを修正したのでポジションをN+2にしています。このポジションだとドライバーをアイアンぽくハンドファースト気味で打ってもヘッドが後からきて捕まる感じがあります。ロフトは12.5°になります。もともとボールが低めなのでちょうどいいです。それとライ角が59°とアップライトぎみなのもかんたろうにとっては重要なのではと最近思ってきました。
3.XR16ドライバーを購入するなら
ドライバーは合う合わないがハッキリとあるので、試打してからの購入をオススメします。かんたろうもいくつかシャフトを交換して打ってみましたが結局ノーマルシャフトが簡単だし、一番曲がらず一番飛びました。
まずはクチコミからチェックです。おおむねみなさん振りやすくて捕まりがよく、ミスに強くて簡単という口コミが多いです。
通販系なら有賀園ゴルフで購入可能です。中古ならゴルフパートナーも安いです。定価66,960円(税込)
まとめ
XR16ドライバーは振りやすく、捕まりがよくてミスヒットに強い楽なドライバーです。それでいて距離が出てくれるので嬉しいです。ソール部分は空気抵抗を減らすようにシンプルな作りですが、迷いがなく振れてかえっていいですね。XR16ドライバーに慣れてきてからOBを打たなくなり、私のエースドライバーです。
1ラウンドでOBが1本あるかないかは大きな違いになりますよね。かなり気に入っているドライバーです。