フジサンケイレディスクラシックで吉田弓美子プロ(29)が優勝しました。
フジサンケイレディスクラシックは名門、川奈ホテルゴルフコース富士コースで開催される36回を数える大会です。
背中の痛みをこらえながらも、トータルのパット数では27.00を記録して見事優勝した吉田弓美子プロ。
その使用パターとパター用のフジクラのカーボンシャフト「MCパター」について調べてみました。
1.吉田弓美子プロの使用パター
- パター:スコッティキャメロン コンセプト2パター ツアープロト
- パターシャフト:フジクラMC パターSOFT
パターはヘッドがスコッティキャメロン コンセプト2パター ツアープロト。
パター用シャフトは先週から試しているフジクラのカーボンシャフトMC パターSOFTを使用しています。練習用?と感じるほど柔らかいこのカーボンシャフトは、シャフトのカーボンシート間にゴム層を挟んで柔らかくしているのだそう。切り返しの間が自然と取れるようになり、川奈の高麗芝にも負けずにしっかりと打てるようです。
デザイン的には革のような質感でめっちゃ渋いです。
フジクラMC パター専用シャフトのスペックです。
フレックス | 製品長 | 重量 | トルク | Tip径 | Butt径 | 価格 |
HARD | 35.5 | 128.5 | 2.3 | 9.25 | 15.70 | 25,000円 |
SOFT | 2.5 | 15.40 |
出典:フジクラ公式HP
ハードタイプはスチールと同等な物性でやわらかなインパクト。ソフトタイプは柔らかく曲がる質感で安定したテークバックの始動を実現させます。
2.パット数が最小の者が勝てる
今回はLPGAの公式HPを見ていて、最小のパット数の人が優勝できるのではと感じたのでパットと優勝の関係についても調べてみます。
LPGAの公式HPの各ツアーの「スタッツ」というところから、ディスタンス、FWキープ率、パーオン、サンドセーブ、パット数を見ることができます。
さらにHPではこの並び順を自由に変えることができるので、誰がどれくらいのパフォーマンスが出せているのかが一目瞭然です。
順位 | 氏名 | ディスタンス | FWキープ | パーオン | サンドセーブ | パット数 |
1 | 吉田弓美子 | 250.00 | 21/42 | 38/54 | 1/3 | 27.00 |
2 | 佐伯 三貴 | 245.83 | 23/42 | 37/54 | 5/6 | 27.33 |
3T | 鈴木 愛 | 243.67 | 25/42 | 42/54 | 1/4 | 29.33 |
3T | 松森 彩夏 | 243.83 | 32/42 | 39/54 | 3/3 | 28.33 |
3T | 松森 杏佳 | 248.00 | 29/42 | 36/54 | 4/5 | 27.67 |
3T | 申 ジエ | 248.17 | 28/42 | 39/54 | 1/2 | 28.00 |
3T | 藤本 麻子 | 250.33 | 25/42 | 40/54 | 1/3 | 28.67 |
出典:https://www.lpga.or.jp/tournament/stats/20171260/9
この表をパット数で並び順を変更してみることができます。
過去の大会も調べてみるとパット数が最小の選手が必ず優勝している訳ではないのですが、優勝した選手はほぼ30を切っていて、27とか28パットを記録しています。
ショットもよくてパットも入るのが優勝の条件ですね。当たり前ですけど。
アマチュアで30パットを切る人は100人の一般ゴルファーとプレーしても1人、2人いるかどうかです。その人でも毎回切れるわけではありません。
プロはどうしてそんなことを連発できるのでしょうか。
3.なぜプロのパットは入るのか
なぜプロのパットは30以下に出来るのでしょうか。今回はパットを打つまでのマネジメントやショットの精度は別として考えてみます。
3-1.強めに打っている
パットが上手な人はちょっと強めに入れにいっています。
ラインも薄めでしっかり打っているように見えます。対して我々アマチュアは調子の悪いときはたいがいショート目です。
下りの傾斜は別だと思いますが、オーバーしてもいいので打ちきる覚悟がいるのだと思います。
3-2.転がりがよい
上手なひとはしっかり打てているせいか、ボールの直進性がいいように感じます。
スーッとボールが進むのです。これを転がりがいいと言うのだと思います。
何度かアッパー目に打つ、とかハンドファーストに打つとか、押すように打つとかいろいろ言われます。自分でやりやすいストロークがベースになると思うのでご自身で見つけてください。
打ったらすぐに順回転をするのがいいのか、しばらくはキャリーしてから順回転が始まるのか、自分の打ち方がどうなっているか見てみたいです。
3-3.ストロークに合ったパターを使っている
しっかり打ちやすいヘッドとシャフトであることも大切です。
アマチュアではプロほど大量に自分に合ったパターは選び切れませんが、パターフィッティングも考えてみるべきです。ヘッドの形状やシャフトの長さなどはパターを購入するときに気にしますが、シャフトの柔らかさまではなかなか気にしませんね。吉田弓美子プロが使った柔らかいシャフトも一考だと思います。
4.吉田弓美子プロの公式ツイッター
最後に優勝した吉田弓美子プロのツイッターの紹介です。
鍼治療とマッサージを受けてまで試合に臨んでいたんですね。
我々アマチュアはそこまでゴルフをしませんよね。稼ぐ口が違うんですから当たり前ですけど。
あまり気がつかなかったけども女子プロゴルファーのツイッターは選手を身近に感じられていいです。別プロのつぶやきも流れてきて、なんだかそのプロを応援したい気持ちになります。
まとめ
吉田弓美子プロが使って優勝したフジクラのパター用カーボンシャフトMCパターについて調べてみました。
独自の柔らかい物性で新しいパターの感覚を提供してくれます。